佐々木先生の師匠である「不世出の天才施術家」と称された宮本紘吉先生が確立された「新正体法」。
宮本先生はその新正体法を使い、全国から様々な問題を抱えた患者さんをいってに引き受けて施術をされていました。
しかし、多くの患者さんを治癒へ導かれたものの、残念なことに宮本先生は多くの患者さんをそのままにして44歳という若さで他界されたのです。
そう、これからさらにたくさんの患者さんを救い、多くの施術家の先生に"新正体法"を提唱し、広める矢先のことでした。
宮本先生は生前、300人もの新正体法インストラクターを育てました。
しかし、新正体法のテクニックや理論など、形式的なものは伝えたものの、新正体法を基礎とした実際の臨床で使える臨床テクニック(宮本テクニック)をその多くの弟子に伝えることなく天国へ行かれてしまったのです。
宮本先生が「新正体法」をつくる際に参考にされたものが大正時代の高橋迪雄先生の「正体術矯正法」なのです。
高橋先生の「正体術矯正法」は療術業界ではそれほど知られてはいませんが、様々な現代の手技療法やあの橋本敬三先生の操体法の源流ともされるものでもあります。
その高橋先生の正体術矯正法をさらに臨床で熟成させ、「動診」を使い、パターン化をさせて誰でも使いやすくしたのが宮本紘吉先生が考案された「新正体法」なのです。
皇法指圧とは、昭和16年ごろ、初代宗家奥山龍峰が皇法医学(平田蔵吉先生が創始した療法)を元に始めた施術法です。
その皇法医学をもとに宮本先生がつくられたものが宮本伝 皇法指圧です。
宮原一男先生が創始された新日本延命学という手技を宮本先生が学ばれ、そして、佐々木先生は宮本先生から新日本延命学を学ばれたので、
「宮本伝 延命学」として受け継がれています。